目次
《花粉症初心者必見》病院の「処方薬」と「市販薬」どちらが良い?
昨今、花粉症の市販薬も充実してきており、病院に行って薬を処方してもらうか、それとも市販薬を購入するか、どちらが良いのか迷われている方も多くいらっしゃいます。判断基準の1つとして、この記事を参考にしていただけると幸いです。
はじめて花粉症になったら
今までなかったのに突然花粉症のような症状があらわれた場合、できればまずは病院にいくことをおすすめします。
理由としては、最初にその症状が本当に花粉症なのか判断してもらうことが大切だからです。風邪症状の可能性もあります。医療機関によってはアレルギー検査を受けることもできますので、原因(抗原)が何であるかを調べてもらいましょう。
すでに症状に我慢できず、自分の判断で市販薬を購入して飲んでいる方もいるかもしれません。その場合は、1-2週間たっても症状が良くならなければ、その薬がご自分に合っていなかったり、症状の原因が別にあったりすることが考えられますので、病院を受診するようにしましょう。
病院の処方薬と市販薬どちらが良いか?
実際に効き目の違いや、費用面の違いはどのくらいあるのでしょうか。
病院の処方薬と市販薬、薬の効き目はどちらが強い?
昨今、もともと病院で処方されていた薬が、市販薬としても発売されています。
アレジオン20(エピナスチン:医療用と同量)やアレグラFX(フェキソフェナジン塩酸塩:医療用と同量)など、CMでおなじみの商品も病院で処方されていた薬です。
PR
アレジオン20 24錠
最安値 1,628円
PR
アレグラFX 28錠
最安値 978円
他にもストナリニZ(セチリジン塩酸塩:医療用と同量)、エバステルAL(エバスチン:医療用の半量)という薬もあります。
PR
ストナリニZ 14錠
最安値 902円
PR
エバステルAL 6錠
最安値 1,068円
アレルギー性鼻炎薬の売れ筋ランキングもチェック!
なお、ご参考までに、アレルギー性鼻炎薬のAmazon、楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
種類に関しては、徐々に市販薬が充実してきてはいますが、病院の薬と比較するとまだまだ少ないのが現状です。
市販薬は気軽に購入できるという観点から、安全面を考慮し、副作用のリスクを軽減するために量を少なくして販売されているものもあります。
しかし、アレジオン20やアレグラFXなど処方薬と同量の成分を含んでおり、同じ効果、同じ効き目の強さを期待できる市販薬も多くなってきましたので、効き目は処方薬、市販薬で同等のものがあると考えても良いでしょう。
病院と市販薬、お金がかからないのはどっち?
次に気になるのが、費用面ですね。
病院の処方薬をもらうには、病院での診察にかかるお金に加え、薬局でもお金がかかります。通常は保険が適用されるので1割〜3割負担になります。通常、花粉症だと14日~30日分の薬をもらえることが一般的で、飲み薬だけではなく症状に合わせて、目薬や点鼻薬なども一緒に処方されることがよくあります。
一方で市販薬では、薬代のみがかかります。ただ保険適用はもちろんないので、全額負担になります。症状に合わせて、飲み薬以外の目薬や点鼻薬を購入すると別途お金がかかってきます。
【参考】
■アレグラFX
14錠(7日分) 1,314円(税別)
28錠(14日分) 1,886円(税別)
■アレジオン20
6錠(6日分) 1,380円(税別)
12錠(12日分) 1,980円(税別)
両者を14日分の薬で比較すると、病院の処方薬(診察代などもかかることも含め)と市販薬では、それほど値段の差はありません。
しかし、30日分や長期(毎年)で薬を服用する場合について考慮すると、病院で処方される薬のほうが圧倒的に安くなっていきます。また、ジェネリック医薬品を希望することで、さらに負担は減ります。
先発品(新薬)の特許がきれたあと、他のメーカーが先発品(新薬)と同じ有効成分で効能・効果が原則同じで販売します。開発コストを抑えて発売するため、先発品(新薬)より安くなります。
処方薬と市販薬では効能・効果が違う場合がある
例えば市販薬のアレグラFXの場合は、花粉やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎に対してしか服用することができません。一方で処方薬であるアレグラは、蕁麻疹や皮膚疾患などの症状に対しても利用されます。
市販薬が処方薬であるアレグラと同じように服用できない理由のひとつは、蕁麻疹などの症状の判断が難しいことや、症状が重症化したり、他の疾患に起因している可能性もあるため、医師の判断が必須で、自己判断で薬を服用してしまうと危険が伴うことなどが考えられるためです。
市販薬の説明書をよく読み、ご自分の症状が効能・効果に含まれていない場合は、自己判断で薬を飲まず、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
今すぐ飲み合わせを確認するには?
EPARKお薬手帳 [PR]
今すぐ飲み合わせを確認したい方は、EPARKお薬手帳アプリがおすすめ。
病院で処方されたまたはご自身で購入した、今服用しているお薬と市販薬のチェックが可能!
他にもお薬と食品の飲み合わせもチェックできます。
アプリに今まで服用していたお薬や服用中のお薬をまとめて登録しておくことで、いつも簡単に飲み合わせチェックができるため、登録しておきましょう
さっそくチェックする
処方薬と市販薬で服用可能な年齢が違う
薬によっては、処方薬と市販薬で服用可能年齢が違う場合があります。
例えば処方薬であるアレジオンは、医師の判断で小児でも量を調整して服用することができます。小児でも飲みやすいように細粒タイプもあります。
一方で市販薬であるアレジオンは、15歳未満の子どもの服用はできません。小児に対しては、キッズバファリン鼻炎シロップS、新コンタック600プラス小児用などの市販薬があります。
小児に対する薬の影響は大きく、量の微調整が必要で、慎重になる必要があります。そのため子どもの花粉症に関しては、勝手な判断で服用せず、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
[結論]病院の薬と市販薬どちらが良い?
ただし、待ち時間がなく、手軽に購入できる反面、自身の判断で服用するため副作用などの心配があります。購入される場合は、店舗にいる薬剤師や登録販売者としっかり相談されることをおすすめします。
症状がひどい、症状が続いている場合は医療機関を受診するようにしましょう。医師の診断を受け、相談していくことで自分に合う花粉症の薬を見つけられますし、長期で服用していく場合は、病院の処方薬が安全性の面やコスト的にも良いと思います。
症状に合わせて、飲み薬、点眼、点鼻薬など種類が豊富である病院の処方薬のほうが、選択肢が多くありますので、こちらも処方薬のメリットになります。
おわりに
私自身も花粉症に毎シーズン悩まされています。急に症状がでて、我慢できないときは市販薬を購入しますが、基本的には病院で薬を処方してもらうことが多く、自分によく効いてかつ眠気が少ない薬を理解しており、その薬で花粉症を乗り切っています。
薬の合う、合わないは個人差が大きいため、医師と相談しながら薬を指示どおりに飲むことが大切になります。市販薬、病院の処方薬に限らず、しばらく服用し副作用がひどい場合や症状が改善しない場合はすぐに病院を受診し、医師に相談するようにしましょう。
参考文献
・※1) 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会. 鼻アレルギー診療ガイドライン 2016年版. ライフサイエンス
※掲載内容は執筆時点での情報です。